傷病手当金とは
傷病手当とは、身体及び精神疾患により働けず給料が出ない際に健康保険から支給される手当のこと。
筆者はパワハラによる適応障害で働けない状態になってしまったが、合計約150万もらうことができ、療養に専念することができた。
ある程度の規模の会社であれば会社が用意してくれるが、小さな会社に勤めている場合や、退職後は自分ですべて用意しなければならない。しかし、インターネット上に情報が少なかったため、今回私の経験をまとめることにした。
傷病手当金が受け取れる条件
傷病手当金は、被保険者が病気やけがのために働くことができず、会社を休んだ日が連続して3日間あったうえで、4日目以降、休んだ日に対して支給されます。 ただし、休んだ期間について事業主から傷病手当金の額より多い報酬額の支給を受けた場合には、傷病手当金は支給されません。
傷病手当金 | こんな時に健保 | 全国健康保険協会
つまり、3日以上連続して休んでいることが一番重要な条件になっている。
ここに記載されていないことで気を付けたいのは、
・連続した3日間は土日祝を含めてもよい
・連続した休みの1日目に通院する
・連続した休みが3日間あれば、出勤していてもよい
・連続した3日間自体は有給休暇を使用していてもよい
・退職する場合、最終日は出勤してはいけない
以上のことを気を付ければ条件は満たす。
申請から振り込みまでの所要時間について
おおまかに、1ヶ月弱かかる。
内訳としては、医師の記入に1週間、郵送に数日、申請の受理から振り込みまでに2週間を要する。
申請はなるべく早めに行おう。
傷病手当金の申請方法
傷病手当の申請は紙ベースで行われる。HPから申請用紙を印刷し、加入中、ないしは加入していた健康保険組合に郵送にて申請する。到着後、10営業日程度で指定した口座に入金される。
退職して手当を受給する場合は、退職前の企業で加入していた保険組合に申請する。その際、国民健康保険などに変更したとしても変更前の記号、番号も必要になる。保険証や資格情報の写真を撮っておくなど、記号と番号を控えておくことをお勧めする。
STEP1 申請用紙を印刷する
以下URLから申請用紙を印刷する。PDF上で記入して印刷することも可能。
STEP2 用紙に必要事項を記入する
用紙は4枚あり、1,2枚目が自分で記入、3枚目が企業が記入、4枚目が医師が記入となっている。それぞれについて説明する。
1枚目は被保険者情報の記入になっている。注意すべきは記号・番号欄だ。
前述したとおり、退職している場合、退職前の企業で加入していた健康保険組合での情報が必要になる。保険証か、資格情報のお知らせに記載がある。もしわからなかった場合は、マイナンバーを記入し、コピーを専用の貼付台紙に張り付けて一緒に送ればよい。
2枚目は傷病についての記載だ。
①申請期間については、1か月など休み始めた日から自分で好きな期間を区切って申請することができる。筆者は1か月でまとめて申請している。
①申請期間については、休み始めた日から期間を区切って申請することができる。筆者は1ヶ月でまとめて申請しているが、最大3ヶ月まとめて申請することができる。
④発病・負傷年月日に関して不安な場合は、4枚目の担当医師の記入に合わせるとよい。
3枚目は所属している、または退職した企業が記入する。
リンクを渡してpdfでやりとりするのがよいだろう。
申請期間は2枚目に記入したものを伝えて記入してもらう。
退職済みの場合も初回は企業の記入が必要になる。2回目以降は白紙で提出すればよい。
4枚目は医師が記入する。
3枚目同様、申請期間を伝え、記入してもらう。診察日以降の申請内容は記載してもらえないので注意が必要だ。
申請後について
申請が受理されると、金額が書かれたハガキが自宅に届き、その金額が指定の口座に振り込まれる。
ハガキは失業手当の受給期間の延長などに使うためとっておく。
今回、主に退職後の傷病手当金の申請について実体験を元に記載した。なかなか書いておらず困ることもあるが、制度を上手く利用し、療養に専念しよう。
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